養育者支援プロジェクト

子育てに悩む保護者の方へ

子どもとのかかわり方、しつけの仕方に困っている保護者の方

子ども時代のつらい体験を抱え、生きづらさを感じている方

 

現実の子育てはきれいごとではありません。子どものこと、生活のことも思うようにいかないことは多く、時には悩み、子育てに行き詰ってしまうこともあります。そのような時に、養育者を支援する効果的なプログラムがあります!


養育者(親)と子のためのプログラム

PCIT(ピーシーアイティ)

https://pcit-japan.com/

親子間の愛着(アタッチメント)の回復と養育者の適切なしつけをめざす行動療法です。2歳〜7歳(場合によっては12歳まで)の子どもとその父母を対象に、実際の子どもとのかかわりの中で保護者の方へのコーチングを行います。回数は通常12〜20回です。

 

Q. PCITを導入したい場合には、新宿区へ養育者に通ってもらう必要がありますか?

 

PCITを受けることができる施設は、以下のページに掲載していますので、ご覧ください。

http://pcit-japan.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AEpcit-international-%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC/

 

*プログラム紹介動画は、こちらから


AF-CBT(エーエフ シービーティ)

http://afcbt-japan.org/

家族の中での言い争いや暴力や体罰などの問題を抱えた親と子ども(5~17歳)を対象に、親が適切な対応方法を身につけ、子どもの回復を促し、親子の関係をよりよいものとすることを目指す心理療法プログラムです。親と子ども別々での個別のセッションと合同セッションを組み合わせて実施され、半年から1年程度の時間をかけ、じっくりと親子双方に働きかけます。

 

*プログラム紹介動画は、こちらから


Triple P(トリプル ピー)

http://www.triplep-japan.org/

2021.6-グループトリプルP開催参加者募集中(チラシPDF)


前向き子育てプログラムとも呼ばれています。子どもの発達を促しつつ、親子のコミュニケーション、子どもの問題行動への対処など、それぞれの親子に合わせた方法に変えていくための考え方や具体的な子育て技術を学びます。グループと個別の両方の部分があり、夫婦で参加することもできます。

 

書籍『トリプルP 前向き子育て技術ー「ちょっときになる」から「軽度発達障害」まで』加藤則子・柳川敏彦編集 2010年 診断と治療者

 

Q. 日本での効果エビデンス、完全修了者の割合を知りたいです。

 

加藤: 最もよく行われるのは、レベル4グループトリプルP で、日本での効果が科学的に証明され、多くの論文があります。障害児の親向けの レベル4グループステッピングストーンズトリプルPについても、国内での効果を科学的に証明した論文が出ています。海外では、人口数十万の地域で、身体的虐待が数年間でどれだけ減ったかといった効果を示した論文があります。このような効果判定法もありますが、残念ながら、日本では、出来ていません。

 ドロップアウトですが、基本的に主体的な参加者を募ることが多いので、10人程度のグループで、一人出るか出ないかです。体調の問題や、家庭の問題などがありますが、ファシリテーターが熱心にフォローするので、後日個別に対応するなどが出来ていることも多いです。何とか説得されて参加したハイリスク例等を対象とするときは、続かないこともありますが、一方で、受講者が、ずいぶん変容するケースも経験します。

 

*効果測定の尺度情報は、こちらから

*プログラム紹介動画は、こちらから


和光市とその近隣で、Triple-P プライマリケアを受講できます!


MY TREE(マイ ツリー)

https://mytree-p.org/index.html

「子育てが苦しい」「子どもを無視したり叩いてしまう」 そんなあなたを大切にする親の回復プログラムです。身体と心のリラクセーション法の習得、自尊感情の回復、子育てが楽になるコミュニケーションとしつけ方法の練習を、10人程度の匿名グループ(男女別)の支え合いの中で行います。13回の心理教育セッション+3回の個別セッション+同窓会。2001年以来約900人の親が卒業されています。

 

書籍『虐待・親にもケアを 生きる力をとりもどすMY TREEプログラム』森田ゆり編著

2018年 筑紫書館

 

*プログラム紹介動画は、こちらから


父・夫としてのよいコミュニケーションを学ぶプログラム(男性向け)

男性によるパートナーへの暴力や子どもへの不適切なしつけやネグレクトは、子ども の心身にダメージを与え、暴力の連鎖を生じる場合もあります。本プログラムは、そうした影響を防ぐために、男性が子どもやパートナーに対して暴力的でない方法で、 よいコミュニケーションを行う考え方や方法を学ぶことを助ける教育プログラムです。

 

*プログラム紹介動画は、こちらから


CARE(ケア)

https://www.care-japan.org/


子どもとの絆を深め、あたたかい関係を築く際に大切なコミュニケ―ションのスキルを大人が具体的に、かつ楽しく学べるように工夫されたプログラムです。通常3回前後で、理論的な学びと共に遊びを中心としたロールプレイを通して、子どもの肯定的な行動を促し大人の指示に従う機会を増やすための基本的なペアレンティングのスキルを身につけることを目指します。お子さんの年齢は、2歳ごろから10代の思春期までを対象としています。親や養育者だけではなく、施設職員、児童福祉士、保育士、教師、医師、カウンセラーなど、子どもとかかわる「すべての大人」を対象としています。

 

CAREの福丸先生から、コロナ禍で使えるCAREを学べる動画をご紹介いただきました♪


コモンセンスペアレンティング

https://www.csp-child.info/index.html


アメリカ最大の家族支援を行う施設「ボーイズタウン」が長年の研究と成果を基に親向けに開発した育児プログラムです。 2~5歳の子どもを対象にした幼児版と6歳以上の子どもを対象にした学齢期版があります。プログラムは、最初に親子が信頼し合える良い関係作りを目指します。次に、子どもが社会で適切に行動出来る「良き市民」になれるよう前向きなしつけを効果的に行う方法を学びます。ほめる、問題の予防、自己コントロールなど具体的なしつけ方法を6回から7回で親が実際に出来るように練習します。実践をベースとした高い効果は、アメリカでも多くの州で公式プログラムとして認定されています。


COS-P 「安心感の輪」子育てプログラム

http://circleofsecurity.jp/cos.html


アタッチメント理論に基づいた親子関係支援プログラムです。子どものアタッチメント欲求をわかりやすく図示した「安心感の輪」(Circle of Security)は、17か国語(2017年10月現在)に翻訳されています。標準的には、乳幼児の親を対象に、個別から10名ほどのグループで、毎週のセッションを8回行います。セッションでは、心理教育用のDVDを視聴しながらファシリテーターと話し合うことを通して、子どもの欲求への理解を高め、親自身の得意や苦手にも目を向けて、親子の安心感を高めることを目指します。


子どもと笑顔で過ごすためのプログラム

http://www.ms-ken.com/


本プログラムは、「感情処理法」「愛着理論」「愛着カウンセリング理論」「人格適応論理論」「交流分析理論」「母性論・父性論」など様々な理論をベースに作成しています。全12回のプログラム中、6回は不快感情の処理に焦点を当て、残り6回を自己への気づきと効果的な子どもへの接し方についての学びに焦点を当てています。子どもとのより良い接し方を学び、不快感情を減らすことによって参加者自身のこころと身体が楽になっていくことを目指します。


NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)主催

『子育て中の激しい感情との折り合い方(アンガーマネージメント)講座』

子育て中に感じる怒りやイライラなどの感情を脳科学の観点からわかりやすく説明し、折り合い方を具体的に学ぶオンライン講座です。

子育て中の方ならどなたでも、匿名で、また無料でご参加いただけます。

2021年2月まで、同じ内容の講座を毎月1回(60分)開催しています。

講座の詳しい情報と申し込みはこちらから

http://www.c-rights.org/news/news2/20200703.html



子どものためのプログラム

フレンズプログラム

http://friendsprograms.jp/


世界20カ国以上の教育現場、NPO、心理クリニックなどで実施されています。オーストラリアのポーラ・バレット博士により作られました。うつ病と不安症の予防と介入に効果的であるとWHO(世界保健機構)から世界で唯一認定を受けた子どもプログラムです。

現在、レジリエンスを高めるプログラムとして注目されています。「フレンズフォーライフ」(8~15歳)、「ファンフレンズ」(4~7歳)ともに、楽しい活動や遊びをベースとした様々なワークを通して“楽しみながら”レジリエンスを高めるスキルと知識を学びます。

子どもはレジリエンスを高め、目標達成のために自分の力を発揮できるようになります。また、過度なストレスや不安を予防し、いじめや不登校などの問題を未然に防ぐことが出来るようになります。

 

フレンズプログラムファシリテーターの本多先生から、を教えていただきました♪



セカンドステップ(NPO法人 日本こどものための委員会)

http://cfc-j.org/


保育園や小・中学校、児童養護施設などで実施されている、子どものコミュニケーション力を高め、社会性を育むための体系的かつ具体的な教育プログラムです。「学びのスキル」、「共感」、「情動の扱い」、「問題の解決」を柱にしています。ぬいぐるみやカードを使い、集団生活の中で起こる様々な場面で、登場人物の気持ちをそれぞれ想像し、子ども達に自由に発言してもらい、みんなで話し合いながら、問題を解決する方法を学びます。先生がモデルを見せた後、子どもたちのロールプレイでスキルの定着化を図ります。2001年には、米国で暴力防止の「最も効果的なプログラム」として、教育省より最優秀賞を受けました。



あなたのためのプログラム(思春期頃から大人まで)

SEP(自尊感情回復プログラム)

生育環境でかかえた「育ちの傷(トラウマ)」が短期間で回復します。虐待などの問題行動や精神的な悩みは、「悪いのは自分」「すべて私のせい」などの否定的な「考え方の癖」が原因です。SEP(自尊感情回復プログラム)は、認知行動的アプローチによる全5回のグループ学習。自己理解のための「心理学習」と、感情を不安定にさせる「自動思考」をストップする方法、そして新しい考え方を習慣にする「定着ワーク」を学びます。学習形式なので事情や過去を話す必要がありません。3回の心理テストで効果を確認しながら進めます。被虐経験、加害の悩み、仕事や子育てに多忙な方、年齢・性別にかかわらずどなたにも参加いただけるプログラムです。

 

*SEP活動ブログはこちら  http://blog.wana.jp

*プログラム紹介動画は、こちら


その他

子育て維新の「機中八策®️」

子育て維新の「機中八策®︎」は、児童相談所長渡邉直氏が考案した非暴力コミュニケーションの方法です。専門性の高いものではなく、一般に使われている行動・言動の切り札を見直すもので、保護者の方、支援者の方にすぐにでもご活用いただけるものです。子どもが「してほしいことをしない」「してほしくないことをした」とき、あなたはどのような対応をしていますか?ブルーカード(ひどいおとぎばなし)とオレンジカード(ほまれかがやきを)を使って、子どもに伝わりやすい円滑なコミュニケーションを学びましょう。


 

子育て維新の機中八策の一連の資料は、著作者である渡邉直氏に帰属します。渡邉氏のご厚意により、このウェブページでご紹介させていただいております。保護者の方や支援者の方であれば、ご自分のデバイスへのダウンロード、必要枚数の印刷が許可されております。活用の範囲について、ご不明点やご要望等がございましたら、kichuhassaku<@>yahoo.co.jp までお問い合わせください。